LaTeXにおける横線¶
LaTeXの横線には、以下の4種類がある。英語原稿においては適切に使い分ける必要がある。
-: ハイフン (一番短い'-')--: エンダッシュ (小文字のnと同じ長さ)---: エムダッシュ (大文字のMと同じ長さ)$-$: マイナス (符号)
それぞれの使い分け方¶
- ハイフン
2つの単語を繋げて1つにするとき。
e.g., Self-Organizing Map、Minami-Josanjima、Koganei-city、FN-SOM - エンダッシュ(en-dash)
範囲を表す場合に用いる。範囲をあらわす時、日本人は~をしばしば使いがちだが、--を使うべき!!
電話やZipコードのあれ
e.g., pp.10–13 Tel: 03–1234–5678、〒770–8506 - エムダッシュ(em-dash)
長い文章の導入とか、通常前後にスペースなし。 - マイナス
数式/符号
e.g.,$-$,$3-1=2$
数式中でのハイフン/エンダッシュ/エムダッシュの対応¶
- ハイフン
\mathchar`-で対応。 - エンダッシュ(en-dash)
\textendashで対応。
たとえばionization stateをローマ数字を使って表す際に元素記号の下付き(数式モード中)で示す。
その範囲はエンダッシュで示すので以下のようにする。
Fe$_{\rm I\hspace{-0.1em}I{\mbox \textendash}I\hspace{-0.1em}I\hspace{-0.1em}I}$ - エムダッシュ(em-dash)
\textemdashで対応。