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one と that が指し示すものの違い

one も that も代名詞として使われる表現ですが、指し示すものの性質に違いがある。

  • one : 前出の名詞の対象を特定せず再度示す場合
  • that : 前出の名詞の対象を特定して再度示す場合

example

"Have you ever seen an axolotl ? " (「ウーパールーパーを見たことがありますか?」)
"Yes, I saw one in Mexico last year." (「はい、去年メキシコで見ました」)

この場合、最初に言及されているウーパールーパーはどの1匹とは特定されていないため、後に受ける代名詞にはthat ではなく不特定の対象を表す one を使う。

I've had this sweater for a long time, and I'm thinking of buying a new one.
(このセーターはずいぶん長く着ているので、新しいものを買おうかと思う。)

この場合、買おうとしているのはすでに持っている古いセーターではなく新しい別物であるため that ではなく one が適当。

"Do you know where my towel is ?" (「私のタオルを知らない?」)
"I saw that in the kitchen yesterday." (「昨日キッチンで見たよ」)

回答者が見たと言っているのは不特定のタオルではなく、質問者が所持している特定のタオルであるためthat を用いる。

the one (=that) の用法

one を使って、that と同様に特定の対象を表すこともできる。それが the one の表現である。 この場合、the one は以前「私」が読んだ特定の楽譜を指し、that で代替できる。 ※one, the one ともに、示すものが不可算名詞である場合、また基数詞の後では用いられない。

"This musical score is easier than the one I read before."
(この楽譜は、私が以前読んだものより簡単だ。)